始めに
コロナウィルスの感染拡大の終息がまだまだ見えませんが、皆様お元気ですか?
感染症が蔓延すると、公衆衛生についての認識が高まります。
過去、コレラウィルスが蔓延したときも同じでした。
ですので、この時期に改めて清掃をする目的を考えてみたいと思います。
清掃する目的
私たちは、異物を除去するという行動を通して人間活動を支えており、清掃の目的は大きく4つに分けることができます。
1.衛生的環境の確保
1番目の目的は、人体を対象としたものです。
キレイな空間が、清潔で衛生的な空間とイコールではないとしても、清掃によって異物が排除された状態は、人体の健康阻害可能性を圧倒的に低下させていることを意味しています。
つまり、人の健康そして命にかかわりを持つこの目的こそが、意識的に追及されなければならない最重要の目的です。
2.美観の維持
2番目の目的は、人間の感性を対象としています。
人間が活動する空間(都市空間や建築空間など)をきれいに整え、快適に感じる空間を作り出すことが大切です。
キレイさや快適さは、心理的な効果として大変重要であり、生産性などにも密接に関係しているのです。
3.安全の確保
3番目の目的は人や物を対象うとした安全です。
清掃の対象である異物が適切に除去されなければ、床の滑りによる転倒事故や昇降運搬設備などに支障をきたします。
清掃は異物を適切に除去することによって、これら事故や設備の不具合を未然に防ぐことが安全の確保につながるのです。
4.保全の確保
4番目の目的は、機械や道具など、人間活動を維持するための手段(モノ)を対象としています。
モノは時間的経過とともに異物が付着し、その機能を低下させます。異物を除去するという清掃行為によって、機能を回復さえたり機能停止までの期間を長期化させたりすることができるのです。すなわち、清掃の目的の一つはモノの機能を回復させたり、長持ちさせたりすることとなります。
ゴミとは
ゴミは直接衛生上の害をもたらすものではないが、ネズミやハエ・ゴキブリなどの発生源となったり生息・増殖の温床となります。
また、ほこりは粒子状物質で、飛散すると空気環境が悪くなります。
汚れは人体からの分泌物や排泄物、手指の付着物・飲食物など、人間の生活・生産活動によって発生したものが多く、空気中の浮遊物によるものや害虫害獣の生息活動によるもの、カビの発生などによるものなどもあります。
よって、ゴミの処理を適切に行うことは、公衆衛生の保全のためにとても大切なのです。
【室内の環境を清潔に保ち、美観を高め、安全を確保し、建材の劣化を防ぐ】
これが清掃をする目的なのです。
ご自身の健康を守り、感染拡大を防ぐためにも、今一度清掃について考えてみましょう!
何かお困りのことがございましたら、ご遠慮なくお申しつけください。