Blog

カコカミライカ

新年明けましておめでとうございます。
気が付けば、ブログの更新が6か月以上も空いてしまっておりました。その間、楽しみにしているよ!読んでるよ!といった嬉しい声もいただきながら書けずにおりました。いつも温かいご支援をありがとうございます。
書けずにいた6か月で「掃除・キレイ・整える」ことに関する歴史や概念を学び直し、知識や考えが深まりました。そのインプットしたものを2023年はしっかりと発信していきたいと考えております。
稚拙な文章で読みづらい点もあるかと思いますが、お付き合いいただけますと幸いです。
それでは、本年もよろしくお願いいたします。

掃除は過去の清算か未来の創造か?

さて、皆さんは掃除と聞くとどんな印象がありますでしょうか?
「汚してしまったものをキレイにすること」
それとも、
「未来を創造するためのもの」
どちらの認識が強いでしょうか?
私自身、最近までは前者の認識が強く、実際そう思っている方の方が多いように感じます。
しかし、掃除に関しての学びを深めるとともに、掃除は「未来を創造するもの」であると考えが変わりました。
掃除をして身の回りを整えることは、幸せな未来を築く土台となる活動なんです。

学校の掃除と神社仏閣の掃除

では、どうして過去を清算するものとしての掃除という認識が強いのでしょうか?
私はその原因の一つが、学校での掃除の時間にあると考えます。

学生時代を思い返してみてください。
毎日のようにある掃除の時間、この掃除の意味を先生や大人から教わったことはありますでしょうか。
ほとんどの方は、説明なんて受けずにただただやるものとして掃除をしていたのではないでしょうか。中には素敵な先生が、掃除の意味を教えてくれた方もいるかもしれませんが少数なのではないかと思います。(ここは私の肌感覚なので定かではありませんが)
まず、ここに問題があり、何の説明もない中でやる学校の掃除はやらされ仕事になりやすい。学校や先生から掃除の時間と道具を与えられて、なんとなく掃除をする。これが義務教育だけでも9年。高校まで行くと12年続くわけです。時間換算するとげんなりするほどの時間を思考停止状態で掃除をさせられるんです。とてももったいないと思いませんか?
因みに、この学校を生徒が掃除をするという習慣は日本独自のもののようで、世界的にみるととても珍しいんです。言い換えれば、日本の学校清掃は日本の文化となりえるんですよね。
この話は長くなりそうなのでまた改めて書きますが、とても貴重な時間であることは間違いなさそうです。
次の問題としては、学校の掃除は放課後間近にやっていることが多いと思います。ここから考えられるのは、学校の掃除は一日の活動で出た汚れをリセットする作業だということ。つまり過去を清算するための清掃となるわけで、一つ目の問題と掛け合わせて、
「やらされ仕事」x「過去の清算」
となりやすいんです。

では、神社仏閣の掃除をしている姿を想像してみてください。
早朝に、箒で敷地内を掃除したり建物内の床を雑巾がけしているなどのイメージが思い浮かびませんか?
そして、神社仏閣ではキレイであることをとても大切にしている。以前ブログに書きましたが、世界最古の木造建築である法隆寺の清潔さといったら感動するほど素晴らしく、それが世界最古を守っていることを実感するほどです。
そして、ポイントは朝にやるということなんですよね。
一日の初めに掃除をするというのは、今日一日が良い日であることを祈り、良い修行をするための準備なのではないでしょうか。つまり未来をよくするための創造活動なんですよね。
ここに学校の掃除と神社仏閣の掃除の大きな違いがあると私は考えており、本来掃除とは未来を創造するものであったのではないかと私は考えるのです。

未来を創造する掃除は思いやりを育む

最後に、未来を創造するものとして掃除を定義すると、その掃除は思いやりを育むようになります。

ご自身の家の洗面台を掃除した時のことを思い出してください。
誰かが汚したから掃除をしたのでしょうか?
それとも次に使う人が気持ちよく使えるために掃除をしたのでしょうか?

前者は、過去の清算ですよね。溜まった汚れを除去する作業。なんとなくイメージもネガティブになるんじゃないかと思います。そして、自分が汚したのでないとなると喧嘩のもとにもなりえる掃除でもあります。
では、後者です。もし自分が使ったときにその場で次に使う人のために洗面台をサッとひと拭き出来たらどうでしょう?これは未来をよくするための掃除で、次に使う人のための思いやりになります。自分で汚したものを自分で片付けるので、喧嘩の種にもなりません。感謝も生まれますしとてもポジティブですよね。
(ちょっと余談ですが、紳士のスポーツと呼ばれるゴルフは、ゴルフ場の紳士淑女は自分が洗面台を使った後には必ずサッとひと拭きするのがマナーとなっています。)

掃除にはこんな力もあるのです。

最後に

掃除にはただ対象物をキレイにするだけでなく、人間の成長や幸せをつかむための沢山の要素が詰まっています。幸せになるための土台であり基本なのではないでしょうか。情報過多な現代のなかで、効率化や最短最速などという言葉が注目されがちです。しかし基本がなくして応用は聞かず、基本なくして効率化はありません。世の中の最短最速成功者と呼ばれる方たちも見えないところで基本を土台を固めてきているのだと思います。
新年になり、自戒を込めて、改めて基礎固めをしっかししていこうと今日はこのような内容で書かせていただきました。
改めまして、本年もよろしくお願いいたします。

Translate »