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レレレノオジサン

突然ですが、「レレレのおじさん」ご存じですか?

赤塚不二夫さんの代表作「天才バカボン」にでてくる名わき役です。
いつもいつも箒で掃除をし、
「おでかけですか?レレレのレ~」
とバカボンのパパに声をかけるこのレレレのおじさん。

実は、お釈迦様の弟子であり掃除によって悟りを開いた
周利槃特(シュリハンドク)というえらい方がモデルだそうです。

周利槃特は、お釈迦様の弟子の中で一番のお馬鹿さん。
どれくらいかというと、自分の名前も覚えられないほど。
兄は優秀なのに周利槃特は、修行の作法や方法を覚えられず
自分の才能のなさに絶望していたそうです。

そこで、お釈迦様に相談したところ
「自分の愚かさを知るものは、一番の知恵者である」
とさとされ、箒を1本渡されるのです。
そして、「垢を流し、塵を除く」と唱え掃除するようにと言われたのです。

それからというもの、来る日も来る日も彼は一心に掃除をしました。
しかし、どれだけ月日がたってもお釈迦様は認めてくれません。
掃いても掃いても、掃いたそばからゴミが積み重なる毎日。

ある日、彼がきれいにした場所を子供が汚してしまいます。
そしてそれをみて、思わず箒を振り上げて激怒しました。
激怒したその瞬間、彼の中にある思いが芽生えます。

「本当に汚れているのは自分自身の心だ」と。

それ以来、掃除を通じて己の汚れた心もキレイにし、
ついには悟りを開き、修行者の到達し得る最高位である
阿羅漢果を得たのです。

この世界も人間の心も、キレイにしても汚れが積み重なるものです。
その積み重なる汚れを放置するのではなく、
汚れたらキレイにすることの繰り返しこそが、
人として成長するために大切なのではと考えさせられますね。

仏教の世界にも、
キレイにすることの大きな力が記されている掃除。
私たちはキレイにするプロとして、誇りをもって仕事に臨みます。

今後とも、よろしくお願いします!

最後に、周利槃特が亡くなった後、お墓から見たこともない植物が目を出します。
周利槃特が悟りを開く前に、自分の名前も覚えられず、
自分の名前の書いた「茗荷(名札)」をつけていたことから名付けられたそうです。
因みに彼は、その茗荷(名札)をつけていることすら忘れてしまうほどのお馬鹿さんだったそうです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます!!


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